強い社長は「ケチ」で「せっかち」「小心」である

「強い社長」をイメージした場合、本書のタイトルとは逆の姿を描いてしまいます。
でも、この「ケチ」「せっかち」「小心」という、マイナス要因ともとれる3要素が、実は、堅実経営を行う上での重要なファクターである事を気づかせてくれる本でした。

特に目新しい事や奇抜な事は書かれていませんが、どれも「できている様で、実はできていない」事のような気もします。

社長以外に、幅の広い層にも対応した内容が書かれていると感じました。

「ケチ」=計数感覚
「せっかち」=周囲の変化に敏感に
「小心」=小事に忠実にして大事をなす

memo

・マネジメントスキルを身に付け、才能を伸ばし徳を身に付けること
・言葉は部下には伝わらないもの
・困難は自分や会社を強くするチャンスと思え
・「仕事の報酬は仕事である」(王子製紙の中興の祖といわれる藤原銀次郎氏)
・権限は奪うもの
・権限と責任はバランスを考える
・組織人は歯車である
 周りから回されるだけの受動的な歯車と、周りに影響を与える能動的な歯車