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ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代

ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代

帯にあった、「100万ドルの価値」があるかどうかは、私には判断つかない内容でしたが、主旨は概ね共感できる内容でした。


本書では、「ハイコンセプト」で「ハイタッチ」なる能力が今後注目され、それを早く身につけた人がこれからの世の中で成功を手に収める事ができると論じ、それに必要な感性(センス)として以下の6つについて取り上げられています。

目次の章立てを引用すると、下記の6つ。
・「機能」だけでなく「デザイン」
・「議論」よりは「物語」
・「個別」よりも「全体の調和」
・「論理」ではなく「共感」
・「まじめ」だけでなく「遊び心」
・「モノ」より「生きがい」


ハイコンセプトとは

芸術的・感情的な美を創造する能力、パターンやチャンスを見出す能力、相手を満足させる話ができる能力、関連性のないアイデアを組み合わせて斬新な新しいものを生み出す能力など


一方、ハイタッチとは

他人と共感する能力、人間関係の機微を感じ取れる能力、自分自身の中に喜びを見出し、他人にもその手助けをしてやれる能力、ありふれた日常生活の向こうに目的と意義を追求できる能力など


冒頭に、これからのビジネスマンを脅かす「3つの危機」として、「豊かさ」「アジア」「オートメーション」がキーワードとあげられています。
これに対応するかのような質問が下記の通り文中にあります。
自分の"仕事"を改めて見つめ直すには少々鋭利な内容にも思えますが、きっと有意義な事なのかもしれません。

・他の国なら、これをもっと安くやれるだろうか
・コンピュータなら、これをもっとうまく、早くやれるだろうか
・自分が提供しているものは、この豊かな時代の中でも需要があるだろうか


さっそく、職場でもお披露目してみようかな。