速読練習
回覧本
- 作者: 吉越浩一郎
- 出版社/メーカー: かんき出版
- 発売日: 2005/04/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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トリンプ、吉越社長の本。
この方の事は存じ上げていませんでした。
とても読みやすいく、あっと言う間に読み終えれました。
タイトルの影響??
スピード経営にとことん拘っている会社ですね。
時間に関する意識が半端じゃないと感じました。
朝8:30からの早朝会議。
→長野県知事も見学に来たとか。
現場の小さな問題・課題も、経営戦略的な議題も2分で判断。
しかも、1時間で40〜50の項目を処理。それで判断できなければ、翌日の会議に持ち越し。
私も、社内の会議に色々出ますが、こんな感じでトントンと議論が進むと気持ち良いんだろうなぁって思います(2分とはいかないまでも ^^;)。
そして、そのスピード経営を成り立たせるための様々な仕組みや考え方等、斬新な内容が興味深いです。
たとえば、デッドライン(締め切り)やがんばるタイム(12:30-14:30までトイレ以外の離席や、私語は勿論電話も禁止!)、残業の禁止。
他にも、罰金制度も興味深い。
ものによりますが、個人からの徴収もあれば、部のボーナス原資からの徴収。
喫煙に対しても面白い取り組みをしています。
それも半端じゃない。
禁煙宣言者には報奨金(宣言後見つかった場合は罰金)。
宣言者の喫煙を見かけた場合、「愛の密告制度」により「ちくった」人には「その人の健康に貢献した」という理由で報奨金が出るようです。
(愛の密告制度でちくられた人は居なかったようですが)
単なる健康増進だけではなく、企業損失レベルまで考えるとこうなるのかな・・・
18年間社員数がほぼ変わらない中、売上高5倍に成長しのも頷けます。
スピードを徹底的に追求して、なんだかドライな企業のようにも見受けられるかもしれませんが、「ブラ供養」とか「ユニークブラ」の作成。インナーウェアの川柳(これ面白いです)等、遊び心も大切にされているようです。
インナーウェア川柳
http://www.triumphjapan.com/cafe/senryu/
参考になったことやメモ
・初動を早めると負担は軽くなる。
・デッドライン(締め切り)は仕事を楽にするために設定する
→かならず設定!
・仕事のキャパシティ=能力×時間×効率 (能力と時間は定数とみなす)
・会議前の根回しは、それぞれの言い分をぶつけあうから時間がかかる
→解決すべき問題にフォーカスすべき
・小さな問題の後ろには大きな問題が隠れている
→ある件について気になって追求してみた所、昨日会社でありました!(^^;
・部下の管理、大切なのはコントロールではなくチェック
(自分の好きなように進められれば、仕事は楽しくなり速度も向上する)
・全体の中の役割と責任が見えれば、仕事はやりやすくなりモチベーションもあがる
・コミュニケーションのとれていな組織は無駄が多い
→全く同感
・効率化で重要なのは頭の使い方 別の視点で見ること
・仕事はそれが発生した時が面白く興味も持て、情報も頭に入りやすい
・仕事をやらされているという人は表情に出る
→ 私もそう思います!
・仕事はゲーム 結果を追い求めて真剣にやるから楽しい:プロフィットを意識
・言葉でしか表現できない目標はデッドラインで数値化→これで見るか可能
↑ちょっと目から鱗
・設定された目標はその人のモチベーションを映し出す鏡
・チャレンジしての失敗は良い失敗、手抜きが招いた失敗は悪い失敗
・仕事の面白い部分、ノウハウは自分で「盗み」とる
・研修制度を充実させるよりも、技を盗みやすい環境を整備する
・失敗は成功するまでやらないから 諦めなければたいていは成功する
・企画の視点
なぜその仕事が発生したか
スケジュールは妥当か
どのように目標を達成させるのか
その方法より効率的な方法はないのか
・「システムD」で行こう
デブルイエ(もつれた糸を解く:フランスの慣用句)
難しい問題もちょっとした工夫で解決しよう!