速読練習

図書館本

コーチングのプロが使っている質問力ノート

原書は1997年に出されているそうです。
この頃は、コーチングもあまりビジネス社会に広まっておらず、質問の重要性についても認知度が低かった模様。
最近、コーチングの本が多く出版されていますが、その先駆け的な存在が本書のようです。

内容は、簡潔でケーススタディが取り入れられていますので、解説部分の理解を深めるにはとても有効に感じます。


オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンの使い方について、他の本でも見ましたが、こちらの方が私にとってはわかりやすく紹介されていました。

○質問の形を使い分ける
・クローズドクエスチョン
 事実をはっきりさせたいとき、答えをすぐに出してもらいたいときに役立つ
 (場合によっては、責められていると感じるときがある)

・オープンクエスチョン
 相手に自由に考えさせたいとき(質問された方は新しい発見を得る)
 回答の許容範囲が広い


良い質問をするには、いかに相手の「話を聞く」かが重要のようです。
会話に必要なのは「良い話し方」ではなく「良い聞き方」。

○なぜ人の話を聞けないのか? 六つの理由
・話し手のほうが高い評価を受けると思い込んでいるから
・相手よりも自分のほうが重要な存在だと思っているから
・相手よりも自分のほうが知識があると思っているから
・集中力には限度があるから
・自分の考えに固執しているから
・相手の話が上手でないから


○よい聞き方はどうすればできるか?
・聞くことに集中する
・客観的になる
・判断しない
・理解しているかどうか確認する
・ポジティブなボディランゲージを使う
・聞いていることを相手に伝える


これらのことを実践するには、ひたすら練習あるのみだとか。
オープンクエスチョンを日常で意識してみよう。
→ まずは一日5個とかって決めるとよいかも

そうそう、質問によって自分の意見を主張もできるようです。
質問の力を実感できる一冊でした。