速読練習
- 作者: 東洋経済新報社
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2005/06/10
- メディア: 単行本
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お宮の宮司、アルビレックス新潟の経営、専門学校の経営、ベンチャー支援事業と、異色な組み合わせにも見える事業を行っていらっしゃいますが、それがすべて「新潟のために」という言葉で繋がっております。
新潟の事をミクロ・マクロの両視点で考えている、そのスケール・器の広さ・心が著者の魅力なんだと思います。
事業活動→収益→ベンチャー支援等による再投資→新潟経済の活性化という、生きたキャッシュフローを回し、個人の営利にとらわれない考え方はすばらしいと思いました。
すべては、以下の言葉が理念としてあるのだと思います。
私は新潟を支えるために、浄財を出す人間である
本書全般を通して、「人の心」を大切にする考え方が直接・間接的に随所で読み取れます。
事業を行っていくに当り、それを取り巻くのも人間です。
その、人間の心にきちんと向き合い答えていくからこそ、タイトルの「奇跡」となった感じを受けました(こういう姿勢は、見習うべきですね)。
「人の心」を活かそうという思想は日本社会にも根付いていたように思いますが、いつからか何処かに置き忘れてしまっている感じを受けます。。